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documents:freebsd:freebsd-018

FreeBSDでMBRパーティションのHDDからGPTパーティションのHDDへフルコピーする

2015/07/26
/tmp のコピーもやったほうがよいも知れない。/tmp のスティッキービットが落ちてしまうから。自分でスティッキービットを設定できるなら/tmpコピーしなくてもかまわない。

2015/07/23
作成完了

エラーが出始めた 320GB HDD の環境を新品の 4TB HDD に移動(コピー)する方法のメモ書き。

注意事項等々

今回の処理はシングルユーザーモードで行っていないので、たとえばWebサーバを運用したままだとログが完全に引き継ぎできません。 またメールスプールなんかも、タイミングで一部引継ぎできなかったりすることも考えられます。 完全引継ぎをしたければ、シングルユーザーモードで実行するべきでしょう。

手順概要

大雑把には以下の手順を踏みます。

  • 4TB HDD にGPTパーティションを作成
  • 320GB HDD から 4TB HDD へパーティション毎のコピー
  • 4TB HDD の /etc/fstab 書き換え
  • HDD を入れ替えして再起動

4TB HDD にGPTパーティションを作成

現在のパーティションの確認

作成する前に、現在の 320GB HDD のパーティション構成を持っている /etc/fstab を確認します。

fstab
# Device                Mountpoint      FStype  Options         Dump    Pass#
/dev/ada0s1b            none            swap    sw              0       0
/dev/ada0s1a            /               ufs     rw              1       1
/dev/ada0s1e            /tmp            ufs     rw              2       2
/dev/ada0s1f            /usr            ufs     rw              2       2
/dev/ada0s1g            /var            ufs     rw              2       2
/dev/ada1p1             /home           ufs     rw              2       2
/dev/acd0               /cdrom          cd9660  ro,noauto       0       0
proc                    /proc           procfs  rw              0       0

デバイス ada0 は環境移動元の 320GB HDDです。 また、デバイス ada0 の後ろに sXX が続くことからMBRパーティションで作成されているらしいことがわかるかとおもいます。

デバイス ada1 は /home 専用のGPTパーティションを作成した 2TB HDD となっています。

お次はサイズ。以下は gpart show ada0 の結果。

root@amanda:~ # gpart show ada0
=>       63  625142381  ada0  MBR  (298G)
         63  625137282    1  freebsd  [active]  (298G)
  625137345       5099       - free -  (2.5M)

root@amanda:~ # gpart show ada0s1
=>        0  625137282  ada0s1  BSD  (298G)
          0    2097152       1  freebsd-ufs  (1.0G)
    2097152   16777216       2  freebsd-swap  (8.0G)
   18874368    8388608       4  freebsd-ufs  (4.0G)
   27262976   16777216       5  freebsd-ufs  (8.0G)
   44040192  314572800       6  freebsd-ufs  (150G)
  358612992  266524290       7  freebsd-ufs  (127G)

root@amanda:~ #

まとめると以下のような対応になっています。

fstab gpart表示 サイズ マウントポイント
ada0s1b ada0s2 8.0GB - (swap)
ada0s1a ada0s1 1.0GB /
ada0s1d ada0s4 4.0GB - (旧 /var)
ada0s1e ada0s5 8.0GB /tmp
ada0s1f ada0s6 150GB /usr
ada0s1g ada0s7 127GB /var (旧 /usr/ports)

「/var でかくね?」…はい、その通り。実は /dev/ada0s1d を /var にあてていたのですが、HDDエラーがこのスライス(パーティション)で出ているようなので、/usr/ports に使っていた /dev/ada0s1g を /var 用に割り当てしなおしました。

この構成に従って 4TB HDD にパーティションを作成します。

外付け接続機器で 4TB HDD を接続

私はSATA-USBの変換ケーブルを使い、USB外付けディスクとして接続しました。ギリギリまでPC筐体を開けたくなかったからです。 使ったのは Groovy HDD簡単接続セット UD-505SAです。

もちろん、PC筐体を開けてHDDをマザーボードの空きコネクタに接続してもかまいません。

接続したら、dmesgコマンドで 4TB HDD のデバイス名を確認します。

da2 at umass-sim2 bus 2 scbus9 target 0 lun 0
da2: <WDC WD40 EZRX-00SPEB0 0016> Fixed Direct Access SCSI-4 device
da2: Serial Number 000000000033
da2: 40.000MB/s transfers
da2: 3815447MB (7814037164 512 byte sectors: 255H 63S/T 486401C)
da2: quirks=0xa<NO_6_BYTE,4K>

表示最後に接続したHDDの表示が出ていると思います。

この例だとデバイス名 da2 と認識されています。マザーボードのSATAコネクタに繋いだ人は ada1とかada2とかになるかと。

GPTパーティションの作成

以下のコマンドラインで 4TB HDD にGPTパーティションを作成します。 MBRパーティションでは2TBを超える容量のHDDに対応できません。

gpart create -s GPT da2
gpart bootcode -b /boot/pmbr da2
gpart add -s 64K -b 34 -t freebsd-boot da2 ( または gpart add -s 64K -t freebsd-boot da2 )
gpart bootcode -p /boot/gptboot -i 1 da2
gpart add -s 10GB -t freebsd-ufs -l amandaRootfs da2
gpart add -s 32GB -t freebsd-swap -l amandaSwap da2
gpart add -s 400GB -t freebsd-ufs -l amandaTemp da2
gpart add -s 400GB -t freebsd-ufs -l amandaVar da2
gpart add -t freebsd-ufs -l amandaUsr da2

1行目でエラーが出るなら gpart destroy da2 で既存のスキーマを消してやり直してください。デバイス間違えないように。

2行目でGPTパーティションのHDDから起動するためのブートコードインストール指示。BIOSが freebsd-boot パーティションを読むためのコードになります。

3行目で freebsd-boot パーティションを定義します。オプション -b 34 を付けてるのは、参照したサイトではブロック番号34番から freebsd-boot パーティションを作成しているようなのでこれに従った結果です。 ただ、コマンド実行時に4096バイトのアライメントが云々の警告が出ます。AFTで4KセクタのHDDだとどこかで認識しているためかもしれません。 オプション -b 34 を付けないとブロック番号40番から freebsd-boot パーティションが作成されます。

4行目で freebsd-boot パーティションに /boot/gptboot を書き込みます。これが実行されルートファイルシステムがマウントされるようになります。

5行目で ルート(/)にマウントする freebsd-ufs パーティションを作成します。FreeBSDの /boot/gptboot は freebsd-boot パーティションの次に見つかる freebsd-ufs パーティションを読み出し対象とするので、freebsd-boot パーティションの次に作成しました。

6行目で スワップ、7行目で /tmp、8行目で /var、9行目で /usr、のパーティションを作成しました。 -s オプションでサイズを指定しないと、「割り当て可能な全サイズ」の意となります

もし /boot/gptboot や /boot/pmbr が見つからなければ LiveCD 辺りから抜き出してくるのがお手軽かも。

結果はこんな感じ。

root@amanda:~ # gpart show da2
=>        34  7814037101  da2  GPT  (3.6T)
          34         128    1  freebsd-boot  (64K)
         162           6       - free -  (3.0K)
         168    20971520    2  freebsd-ufs  (10G)
    20971688    67108864    3  freebsd-swap  (32G)
    88080552   838860800    4  freebsd-ufs  (400G)
   926941352   838860800    5  freebsd-ufs  (400G)
  1765802152  6048234976    6  freebsd-ufs  (2.8T)
  7814037128           7       - free -  (3.5K)

root@amanda:~ # ls /dev/da2*
/dev/da2       /dev/da2p1     /dev/da2p2     /dev/da2p3     /dev/da2p4     /dev/da2p5     /dev/da2p6
root@amanda:~ #

MBRパーティションの構成にあわせて作成し、各パーティションのサイズも増えています。 あとは各 freebsd-ufs パーティションを newfsコマンドでフォーマットしておきます。

newfs /dev/da2p2
newfs /dev/da2p4
newfs /dev/da2p5
newfs /dev/da2p6

320GB HDD から 4TB HDD へパーティション毎のコピー

マウントポイントの作成とパーティションマウント

以下のディレクトリを作成します。

mkdir /mnt/root
mkdir /mnt/var
mkdir /mnt/usr

作成したディレクトリに、デバイス da2 のパーティションをマウントします。

mount /dev/da2p2 /mnt/root
mount /dev/da2p5 /mnt/var
mount /dev/da2p6 /mnt/usr

/tmp はコピーしません。意味無いし。

フルコピー

dumpコマンドとrestoreコマンドをパイプで繋いで、ada0のディレクトリ(パーティション)ダンプ結果をda2パーティションへリストアします。

dump -0aLC 32 -f - /     | ( cd /mnt/root && restore -rf -)
dump -0aLC 32 -f - /var  | ( cd /mnt/var  && restore -rf -)
dump -0aLC 32 -f - /usr  | ( cd /mnt/usr  && restore -rf -)
  • dumpコマンドの 0 オプションはダンプレベルをフルにする指示です。
  • dumpコマンドの L オプションはスナップショット機能を使うことを指示します。スナップショットをダンプするのでダンプ対象がアクセス中(たとえばログファイルで書き込みが行われている途中)でも安全に処理できることになります。もちろん、スナップショットが取られた後に発生した更新は反映されません。それが嫌な場合はシングルユーザーモードで(サーバやサービスが停止してログを書き出ししていない状態で)実行する必要があります。
  • dumpコマンドの f オプションでファイルに - (標準出力)を指定します。
  • restoreコマンドの r オプションでカレントディレクトリにリストアを行います。
  • restoreコマンドの f オプションでファイルに - (標準入力)を指定します。

エラーがなければ、restoreコマンドにより作成されたファイル restoresymtable を削除します。

rm /mnt/root/restoresymtable
rm /mnt/var/restoresymtable
rm /mnt/usr/restoresymtable

まとめると、こんなコピーを実施したことになります。

コピー元 ada0 コピー先 da2
ada0s1a / da2p2 /mnt/root
ada0s1g /var da2p5 /mnt/var
ada0s1f /usr da2p6 /mnt/usr

4TB HDD の /etc/fstab 書き換え

ファイル /mnt/root/etc/fstab は 現在の /etc/fstab と同じ内容になっています。この /mnt/root/etc/fstab を以下のように書き換えました。

fstab
# Device                Mountpoint      FStype  Options         Dump    Pass#
/dev/ada0p3             none            swap    sw              0       0
/dev/ada0p2             /               ufs     rw              1       1
/dev/ada0p4             /var            ufs     rw              2       2
/dev/ada0p5             /tmp            ufs     rw              2       2
/dev/ada0p6             /usr            ufs     rw              2       2
/dev/ada1p1             /home           ufs     rw              2       2
/dev/acd0               /cdrom          cd9660  ro,noauto       0       0
proc                    /proc           procfs  rw              0       0

現在のデバイス ada0 はマザーボードのコネクタから除去され、デバイス da2 のHDDが接続されます。このデバイス da2 はおそらくPC再起動で ada0 と認識されるでしょう。そして /mnt/root/etc/fstab は /etc/fstab として参照されることになります。

Device/Slice (Old) Device/Partision (New) Mountpoint
/dev/ada0s1b /dev/ada0p3 none (swap)
/dev/ada0s1a /dev/ada0p2 /
/dev/ada0s1g /dev/ada0p4 /var
/dev/ada0s1e /dev/ada0p5 /tmp
/dev/ada0s1f /dev/ada0p6 /usr

HDD を入れ替えして再起動

ファイル fstab の書き換えが済んだら、マシンをシャットダウンし、HDDの入れ替えて再起動します。デバイス da2 だったものが デバイス ada0 として認識されました。

ada0 at ahcich0 bus 0 scbus0 target 0 lun 0
ada0: <WDC WD40EZRX-00SPEB0 80.00A80> ATA-9 SATA 3.x device
ada0: Serial Number WD-WCC4E3CHZ501
ada0: 600.000MB/s transfers (SATA 3.x, UDMA6, PIO 8192bytes)
ada0: Command Queueing enabled
ada0: 3815447MB (7814037168 512 byte sectors: 16H 63S/T 16383C)
ada0: quirks=0x1<4K>

転送速度が40MB/sから600MB/sになってる。SATA速いですねー。

再起動時、もしかするとこんなメッセージが出ているかもしれません。

GEOM: ada0: the secondary GPT header is not in the last LBA.
GEOM: diskid/DISK-WD-WCC4E3CHZ501: the secondary GPT header is not in the last LBA.

こちらについてはalaif Laboratory: FreeBSD: ディスクサイズ増加に対応するを参照し、コマンド gpart recover ada0 で対処できました。

追記

/tmp のフルコピーをやっていなかったせいで問題があるかもしれない。

drwxr-xr-x   7 root  wheel       512  7月 26 13:00 /tmp

この状態ではroot以外が /tmp に書き込みできないので、たとえばfetchmailなんかがおかしな振る舞いになる。chmod go+w /tmp 辺りで書き込み権限を与えておく。

drwxrwxrwx   7 root  wheel       512  7月 26 13:06 /tmp

ただ、このままだと、誰でも /tmp を削除できてしまうので、chmod +t /tmp でスティッキービットを立てる。

drwxrwxrwt   7 root  wheel       512  7月 26 13:12 /tmp
documents/freebsd/freebsd-018.txt · 最終更新: 2015/12/20 14:57 by k896951

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