努力したWiki

推敲の足りないメモ書き多数

ユーザ用ツール

サイト用ツール


documents:other:other-048

電源故障したLinkStationのRAID0ボリュームをUbuntu Serverで読み出す

2016/09/25
MAL-4535SBKU3だが、Ubuntuでは /dev/sdb, /dev/sdc のように2台のHDDを識別できるのだが、Windowsでは刺したHDDのうち片方しか認識しない。少なくともうちのWin10Pro環境下ではそうだった。注意。

2016/09/19
電源故障で動作しなくなったバッファローの LinkStation LS-WTGL/R1 のRAID0ボリュームを読み出しできた話。

概要

おそらく経年劣化が起因で電源が壊れ、起動しなくなった LS-W1.0TGL/R1。 これからHDDを抜き出し、SATA→USB3.0の変換器MAL-4535SBKU3でUbuntu Serverに接続、読み取りさせる。

LinkStationではファイルシステムXFS、HDD2台のRAID0モードで運用していたため、Ubuntu ServerでRAID0構成を復元する必要がある。

Ubuntu にした理由

Webを調べると、LS-W1.0TGL/R1のRAIDはLinuxのソフトウエアRAIDを利用しているとのこと。 ならば、Linuxで読み出しするのが自然な流れかと思う。 ディストリビューション中、個人的に一番とっつきやすそうに感じたものがUbuntuだった。実際、HDDを繋いだだけでほとんど解決してしまい面倒が少なかった。

手順

Oracle VirtualBox をインストールする

実機を用意できないので、Oracle VirtualBoxをWindows 10 Pro にインストールしUbuntuを使う。 ※ちょっと個人的にHyper-Vで嫌な目にあったので、Oracle VirtualBoxを使っている。

最新版をダウンロードしてきてインストールすればいい。ただし、今回の構成でUSB3.0を扱うので、Extension Packもダウンロード、導入する事。 Extension Packが使えない場合はたぶん時間が倍以上かかると思う。

仮想マシンで処理することにしたが、可能なら実機にUbuntuインストールをお勧めする。

VirtualBoxのVMゲストに Ubuntu Server 16.04をインストール

現時点で最新だった 16.04 を導入。ただ、Ubuntu ServerだとGUIが起動しないので、こちら http://blog.amedama.jp/entry/2015/10/07/234531 を参照し、デスクトップ環境を導入した。

$ sudo apt-get -y install ubuntu-desktop

インストールが済んだら、一旦VMをシャットダウンする。

LS-WTGL/R1からHDDを抜き出す

ねじを緩めてフロントカバーを外すと、スロットにガイドの金具で固定されたHDDが見える。スロットの番号とHDDの対応を覚えておくこと。

HDDをMAL-4535SBKU3へ設置する

この変換器、本当の用途はHDDのクローン作成で、パソコンなしでHDDのクローン作成実行が可能。
その他にUSB3.0接続の機能を持つ。特徴的なのは1つの接続で2台のHDDをそれぞれ個別に接続したHDDとして認識させられること。

なんで付けたのかわからん機能だけど、VMでHDDを直接扱う今回のような用途にはとてもありがたい機能だ。

LS-WTGL/R1からHDDを抜き出したHDDを、

  • LS-WTGL/R1のスロット1番に入っていたHDDをMAL-4535SBKU3のHDD1スロットへ
  • LS-WTGL/R1のスロット2番に入っていたHDDをMAL-4535SBKU3のHDD2スロットへ

設置する。

HDD設置したMAL-4535SBKU3をWindows10マシンへ接続する

認識するまで結構時間がかかる。ちょっと辛抱が必要。
※認識されないとVirtualBoxの設定で使用するUSB機器の選択ができない。

VirtualBoxのVMゲストに USB設定を行う

VMゲストのUSB設定にある「USBコントローラーを有効化」でUSB3.0を選択、「USBデバイスフィルター」にMAL-4535SBKU3を接続した際に表示されるUSBデバイスを登録する。 この登録をするとVMゲストのUbuntuがUSB接続されたと認識する。 ちなみに当方の接続した製品では「Jmicron Corp.Usb production[0100]」と表示されている。

※このキャプチャはVMゲスト実行中のもので、USBコントローラーの設定が変更できないようにみえるが、シャットダウンしてからなら変更可能だ。

VirtualBoxのVMゲストを起動し、ディスクユーティリティを起動する

ディスクユーティリティを検索で探す。

このディスクユーティリティを起動すると…もうRAID0で再構成されてた。すごいよUbuntuさん!

この例だと、 /dev/md124 にRAID0のボリュームがつながっていて、それが /media/k896951/a440d025-8763-4b5c-a78a-8a6b87440f8a にマウントされている。
※このキャプチャではマウント中になっているけど、初回はマウントされていないので、マウント実行のボタン「▶」を押してマウントさせる。

あとはディレクトリ /media/k896951/a440d025-8763-4b5c-a78a-8a6b87440f8a にあるコンテンツをcpコマンドなんかで適宜バックアップすればいい。

端末もこんな感じで検索で探せる。

ただし、非常に遅いので覚悟がいる。目視でアクセス状況が追えてしまうくらい。

その他

LinkStationに入っていたのはSUMSUNGのHDDが2台だった。でも表示に1つしかないのはなんでだろうと思ったら。

RAIDボリューム構成HDDは1つにまとめられちゃうのね。

documents/other/other-048.txt · 最終更新: 2023/04/14 02:32 by 127.0.0.1

Donate Powered by PHP Valid HTML5 Valid CSS Driven by DokuWiki